インタビュー
NoCode Dashを活用されたお客様の声をご紹介します

弊社 NoCode Dashを活用してくださったお客様に
活用を決めた理由や導入後の効果についてお声をいただいたのでまとめました。

#1
株式会社 no sake, no life
ECサイトで独自の価値を提供する―代表取締役・村井庸介インタビュー

「株式会社no sake, no life」は日本酒を主軸に、アルコール類の販売を行う会社で、今では海外進出も視野に入れています。

その代表取締役である村井 庸介さんは、今話題になっているノーコードツール「shopify」を使って、ECサイトを運営されているとのこと。

そこで今回は、今までの経歴やこれからの展望を含め、どのように意思決定をなされてきたのか、詳しくインタビューしてみました!



経歴紹介

村井 庸介 ー 株式会社 no sake, no life 代表取締役/創業者 ー

2008年に野村総研に入社し、通信業界向けの経営コンサルを3年間経験。その後、GREEやリクルート、ドリコムなどのソーシャル系やIT系に転職。他にもアイビーエムやメガネスーパーにも携わる。

そして個人事業主として出資するようになり、今のno sake, no lifeの前身となる法人を引き継ぎ、今に至る。

様々な事業を経験してきた背景

ーー事前に他のメディアも見たのですが、この転々とした目的や意味は何でしょうか?

目的というより、新卒の野村総研を選んだ理由が終身雇用っていうところで、末永く腰を据えて仕事をしようと思ってました(笑)

けど、結果的に3年で転職してからは、その頃によくある話で、コンサルタントの仕事だけでなく、自分で事業を企画して実際にビジネスを推進していけるみたいなことを身に付けたいなって思いました。

結局ですね、経営企画的なポジションが多かったこともありますが、何か変わらなければいけないタイミングのプロジェクトばかりに突っ込まれるわけですよ。それで一巡して日常に戻るとつまらなくて、あの刺激をもう一度って感じですね(笑)

日本酒を潜在ファンに届けるには

ーーそれではさっそくno sake, no lifeのプロダクトについて、ECとしてどんなプロダクトなのか、どんなことを成し遂げたいのか、教えていただきたいです。

今は取り扱いのメインが日本酒でやっていて、日本酒をまだ知らない潜在ファンに届けたいですね。けど、ただ玄人がおすすめするお酒を紹介するのではなく、初心者の方や日本酒に対してネガティブに思っている方が飲んでみて、こんな美味しいお酒があったんだって知って、結果的に日本酒を好きになっていただくっていうところをコンセプトにしています。

玄人が、この商品買いたいってなったら、Amazonで買い物したり、直接酒蔵のサイトから購入すればいいので、そうじゃない付加価値だとか、今ある日本酒の市場を、新しい体験を通じて、日本酒をもっと知る人が増えて、市場を大きくしていくみたいな体験ができればいいなと思っています。

ーープロダクト視点では、そういった意味で酒蔵さんの物語がポイントになってくるのでしょうか?

そうですね。今後は初心者の方や今まで飲んでこなかった方の感想やレビュー、あと、僕自身が聞き酒種をとって、こういう料理が好きならこのお酒がおすすめだとか、ああいうワインが好きならあのお酒がおすすめといった環境作りをもっとしていきたいなと思っています。

ーー想定区画でいきますと、やはり素人ですが、より具体的に性別や年齢層のところイメージされているのはどういった方ですか?

イメージ的には20代半ばから30代手前にかけての、特に女性の方々に日本酒を飲んでいただきたいなと考えています。

ーーちなみに、それは美味しいことを知ってほしい、みたいな想いはありますか?

言い方悪いかもしれませんけど、男性はそのうち勝手に通になりますが、女性の方は趣味共感で、あれ飲んで美味しかったよって広めていく役割もあるかなって思いますね。またこれも言い方あれですけど、女性が飲んで美味しいものって絶対男性はプレゼント用に買うじゃないですか。そういった意味でも女性に気に入っていただけるっていうのはひとつの大事な要素かなって思っています。

海外進出の展望

ーー次の質問は、単なるECとは違う、独自の価値は何かありますか?

今一個考えているのは、日本酒を海外に、特にヨーロッパに広めていくことを並行して考えています。その窓口としてのサイトも想定していまして、今は特にイタリアを攻めようかなと思っています。フランスだと、ワイン至上主義なので、獺祭さんとかフランスに出て評価されているので、そういう兆しはあるんですけど、やっぱりヨーロッパで評価された日本酒を、逆輸入という形で日本に持ってくることで、価値だとか、それなら飲んでみようかなっていう、買うに足る理由作りをしていきたいなって感じですね。

ーーその価値が付けば、日本の女性側もきっかけとして入りやすいと?

そうですね。だから、今はイタリアのインスタグラムとかで人気のあるシェフに、サンプルとしてお酒を渡して、海外でそういう口コミを集めてみようと思っています。それで、イタリア人が見る日本酒ってどれを選べばいいのかみたいなのを、向こうのソムリエの人が選んでみましたって感じのものを作って、それに興味を持ってクリックしたらうちのサイトに飛んで、購入できますよっていう仕掛けにしたいなって考えています。

オンラインサロンで繋ぐ

ーー今後、どうマーケティングしていくかなどの、普及していくイメージはありますか?

そこはまだ課題だなって考えています。通常のいわゆるインターネットで広告まわしてっていうだけだと、もっと大手の酒蔵さんだったり、Amazonや楽天で買えばいいので、それとは違うアプローチで日本酒を知るきっかけを作っていきたい感じです。

今はまだ試験運用ですけど、日本酒のオンラインサロンを作っています。そこでは日本酒の知識を教えるのではなく、既に初心者を越えた、オンラインメディアの編集をされている方や、Webデザイナーで日本酒好きな方々に向けて、共同で酒蔵さんとプロセスを形成できたらいいなって思っています。

例えばゆずのお酒のラベルデザインを買いたいんだけれどもどんなアイデアがいいですかっていうのを、消費者の目線とプロの視点を掛け合わせて、消費者の方々に新しい形で認知していただく、などの企画をします。その中で、立案した方々が商品に思い入れがあれば、自然と知人に勧めたりといった過程を通して、絶対検索しない、広告もクリックもしない、けど友人の紹介なら一杯は飲んでみようかなって方に、どうやって購入していただくのかってところですね。

ーーつまり、サロンは完全な消費者向けではなくて、仕掛ける側にもなれるってことですね。

そうですね。サロンで儲けてやろうって目的はなくて(笑)

また言い方あれですけ、日本酒ってテーマ自体で集まる方もいるので、自分で広めて未来の消費者に届けていく時に、気づいたらそこのサロンで生まれた商品やラベル可愛いよねって思えるものが出てくればいいなと考えています。

ーーゆくゆくは、売り方もそうですが、酒蔵さんと繋がりがあるので、日本酒の企画からでも進めることもできるということでしょうか?

はい、我々のメンバーの中に酒蔵さんと懇意になっている方もいるので、そう言った伝手から酒蔵さんと協力していける体制にはしています。けど、D2Cって言われる時代なので、既存の商品に関しては酒蔵さんが直接販売すればいいですし、酒屋などの小売りの役割がなんなのかってところで複数比較すると、酒蔵さんでは自分のところのお酒をおすすめしたくなるので、これからお酒を飲みたい方に対して、きちんとおすすめを提供していくことが中間にいる者の役割だなって思っていて、そこをちゃんと価値提供してきたいですね。

ーー単なる小売りに留まらず、そちらに本質的な価値があるってことですね。そのサロンにはもう何名かいらっしゃるのですか?

今はまだテストなんですけど、20名くらいで、今は酒蔵さんと共同でラベル作ったりって感じですね。でも、これがなかなか難しくて、酒蔵さんが後ろにいるので、生半可な意見が言えず、ここに関してはみんながもっと意見を出しやすい環境を作りたいですね。

あと、どのオンラインサロンでも課題になると思うんですが、メンバーがもともと共通の知り合いだったらいいんですけど、お互いがお互いを意見交換する仕組みを、コロナ前だったらお酒実際に飲んでしましたが、いきなりオンライン飲み会で盛り上がろうってなっても厳しいので、このサロンの本格化はアフターコロナになってからですね。

~コーヒーブレイク~

ーーやはり根底にあるのは、村井さんがお酒大好きということですか?(笑)

そうですけど、僕も若干悩ましくなってきているのが、もともと単純にお酒飲みで、あれもこれもって感じで、質なのか量なのかわからない状態でした。けれど、やっぱりお客さんにいいものをおすすめしたいってなると、自分が安酒とか飲んでばかりじゃダメだって思って、かえって最近は飲む量が減って、自分がちゃんと美味しいって思ったお酒を飲むようになりましたね。自分が体現してないとこいつは単なる酔っ払いってなるんで(笑)

ーー本当は、ひたすらお酒を飲んでいたいってわけではないけど、ってことですか?

まあ、ただずっと長く飲み続けられる体が大事だと思いますね。健康は大事なので(笑)

酒蔵にできないことを

ーー今後、no sakeで、サロンの話が中長期的に出てくると思うんですけど、それまでの期間での改善や戦略はありますか?

今は、酒蔵さんの取り扱いの数をすごい増やすことはあまり考えていなくて、ある程度酒蔵さんは厳選したうえで、その中でちゃんとおすすめできるものは何かというところを考えています。

そこで一つのアプローチとして、いわゆる一般的な広告を使った流通も考えていますが、例えば御中元のような人へのプレゼントする方だとか、あの人が日本酒好きなのはわかっているけど、どれを選んでいいかわからない方に対して、まずこれ買っとけば安心ですよっていったものをおすすめできるようにしたいですね。

そこから徐々に購入を増やしていったりして、その中で実際にサイト来てくれたのなら、これから日本酒飲みたい方へってとこで購入の体験を作っていくことをやっていければなって思っています。

ーーつまり、よくあるような、ひたすら広告をまわすってわけではないですか?

まあ、それをやっても良くて、それで収益を稼いでいくこともひとつの道筋ですしね。ただ言い方あれですけど、広告って、日本酒飲みたい!買うぞ!って思っている人に、実は有名なこういうものもあるって認知していただいて、買っていただくってことなので、僕らは利益になっていいですけど、それってただ獺祭を買おうと思っていたのが、他の日本酒に代わっただけで、そこばかりを重要視しても意味ないかなって考えてます。それこそ、酒蔵さんがD2Cの形で、それを販売する方が健全かなって思います。

ーー市場を広げる、知らない場所へと知らせるってところにコミットしていくってことですね。

とは言え、酒蔵さんが直販できない、特約店制度っていう日本の構造もあったりするので、実はこの酒蔵さんはすごくいいんだけれども、県外では知ってもらうきっかけがなく、我々が売主としてプロモーション・広告費もかけて、ご紹介していくっていうのは、酒蔵さんができないって意味では、うちがやっていくってこともあると思います。

ーーそちらは規制などはどうなんでしょうか?

規制というか、昔は日本酒って言うと結局、メーカーさんがいて、飲食店だとかご家庭にお届けするのは町の酒屋さんだったんですね。その酒屋さんが既存の知り合いに、ここのお酒いいよって教えていたのを、さてECだってなったときに、酒屋さよならってなって、僕たちが直接消費者に届けると、不義理に感じてしまうので。

あと、同じ県内ならいいんですけど、例えば都内の飲食店さんにある程度卸していた酒屋さんがある日梯子をはずされて、その人たちが去って行っちゃうと、都内の流通一旦やめるってなって、小売りと酒屋さんでトラブルに起きることもあり得ます。

別にメーカーさんも酒屋さんを潰したいわけではないですし、やっぱりお金が絡むと面倒くさいので、業界構造をぶっ壊すみたいな、今時のベンチャーっぽいのは、少なくとも今の日本酒の業界では誰も幸せにならないし、飲む人は同じだけど、ただ流通構造だけ変わって、酒屋が潰れたってだけになるので、ただ短期的にぶっ壊せっていうのは乱暴な議論かなって思います。そういう意味では酒屋さんはもっと努力しないといけないみたいな部分はあると思いますけどね。

だから、僕らの役目は市場全体としてのパイを大きくする何かができないかなってことと、今出ている、実はこのメーカーさんのいいお酒を消費者の方々に知っていただいて、少しでも既に日本酒を飲まれる方に知っていただくことの2本柱かなって感じですね。

ーーちなみに、酒蔵さんからの問い合わせとか受付されていますか?それともこちら側から選んでいますか?

受付は今は一旦はしていませんね。と言うのも、うちのメンバーが酒蔵さんと繋がりがあるので、基本的に試行錯誤やっていける酒蔵さんじゃないと、売ってくれるって言ったじゃないってなったり、年間どれくらいうちから買ってくれるんですかってなって、お互いパートナーシップが上手くいかなくなるので。ただ、問い合わせ自体はもちろん可能です。

ノーコードツール「Shopify」の理由

ーー最後になりますが、今回shopifyっていうツールを使って、いわゆるノーコードという領域でEC開発を選定されたということですが、ノーコード・shopifyでいいかなって思われた理由や弊社に任せていただいた理由はなんでしょうか?

正直、我々は社内にエンジニアがいる体制ではないので、例えば、ちょっとした商品の追加だとか、コンテンツの追加ってなったときに、それをある程度エンジニアでもない人でもやれるって意味でノーコードがいいなって、もとから思っていたってところですね。あとは、ショッピングモールの中で出店していくってなるとどうしても出店手数料の壁が出てきて、出た利益からの再投資ってなった時に、そのモール一存だと怖いので、自分たちでそういうの持ちたいなってところです。

中でもshopifyに注目した理由としては、もとがグローバルなので、例えば先ほどのイタリアってなった時に、多言語対応が絶対早いので、たぶん今後人工知能が発達していけば、日本語でしかテキスト入力していないものをイタリアの方々がアクセスした時にぱぱっとイタリア語表示にしてくれるとか。そういった未来を見据えた対応を考えた時に、グローバル化しやすいのが、shopifyかなと思ったからですね。

御社を依頼させていただいた背景としては、もともとtwitter拝見させていただいてて(笑)ただ実装できますだったら、どこのWebの会社さんでもできると思うんです。けれど、ちゃんとshopifyの活用の事例を調べていらっしゃるっていうところで、要は、市場環境だとか、上手く行っているベンチマークだとか、これだったらあれがいいんじゃないかってところご提案してくれるのではないかってところで依頼させていただきました。

最後に村井さんオススメの日本酒紹介!

ーーちなみにですが、今のサイトでオススメのお酒は何でしょうか?知り合いの若い男の子に言われているのですが、何かありますか?オシャレというか、モテたい欲が強い感じのやつですね(笑)

アビスがいいでよ。どちらかというと、いわゆるフランス料理に合う日本酒を作りたいって、静岡の酒蔵さんが言って、日本酒は和食に合うっていうイメージを覆したいってところで作ったお酒です。ちょっとワインっぽい辛さというかすっきり感があり、いわゆる純粋な米の甘さみたなのとは一線を画したものです。

ーー本日はありがとうございました。ーー